歩いたところ

ニカラグアの新年と怒るマリア

2017年12月30日、私はニカラグアのグラナダから、オメテペ島、又の名をひょっこりひょうたん島、大きな湖に浮かぶ小さな火山島へ移動した。フェリーに乗るのも一悶着あったが、やっとついた島でも島内のバスが遅れ、予定よりかなり遅く到着した真っ暗...
思ったこと

落とし物について

今年の年始、1月2日の出来事である。私は、リュックサックをどこかに落とした。「無い!」と乗り換え駅で気がついた時にはもう手遅れ。一応、到着したプラットホームと、次に乗る電車を待つプラットホームを往復してみたが、リュックはどこにも見当たらなか...
歩いたところ

台灣・フィフティーン

2018年12月28日。時刻は23:10。直空で20:00に出発した成田から、向かった台北へ予定通り時刻に着陸。ここから、翌日14:10のホーチミン行きの飛行機に乗るまでの15時間、いかに食べたいものを計画的に食べるかの真剣勝負が始まる。台...
歩いたところ

モロッコのベルベル村

私はモロッコでは絶対にサハラ砂漠に行こうと決めていた。大好きな星の王子様の、あのサハラ砂漠。20歳になったばかりの、大学2回生の夏休みで、それは私にとって人生初のバックパック海外旅行でもあった。高校生の時スイスへ留学した時の友人やお世話にな...
やってみたこと

窓ふき職人への道

新卒で就職した会社で働いて、あっという間にもうすぐ1年が経とうとしていた。船に乗っていたため大学は卒業が半年遅れ、9月に卒業式も何もなくぬるっと大学時代を過ごした関西を去り、長野の北アルプスの山小屋で働いて、そのお金で中南米で4ヶ月バックパ...
歩いたところ

エンパナーダ売りのハイメさん

2018年の元旦を迎え、考えていたよりもゆっくり過ごしたニカラグアを去り、隣の国コスタリカへ向かう。コスタリカでの目的は、首都に住む友人の友人、ブライアンを訪ねることのほか特に決めてはいなかったが、ニカラグアで偶然バスに乗り合わせて仲良くな...
歩いたところ

ジャワ島の端っこで

その日私は、16時にマランの駅を出発し、電車に揺られていた。泊まっていた宿で知り合った地元民、ダシムンおじさんと「ラウォン」という、とびっきり美味しい牛の膝小僧のスープを食べた後、一緒に散歩していた町中の公園ではぐれてしまい、かなりのこと探...
歩いたところ

ハンガリーのおじいちゃん

スペインでの留学中、10日ほど学校をさぼってスロバキア、オーストリア、ハンガリーの3か国を一人、バスで周遊しに行った。最後の国、ハンガリーのブダペストの最後の夜。翌日早朝の飛行機を取っていた私は、夜中の3時過ぎには空港へ向かう必要があった。...
歩いたところ

サガルマータが見たくて

2019年10月11日の金曜日。時刻は夕方の5時。いつものように定時で仕事を終えた私は、ソワソワとロッカーへ向かい、ジャケットを脱いでハンガーにかけた。ロッカーの中には寝袋と登山リュックに登山靴。コソコソと女子トイレで登山服に着替え、ハイヒ...
歩いたところ

モーレア島の女の子

モーレア島にフェリーで到着したとき、わたしたちはどこに行こうか決めてはいなかった。タクシーに乗って船着き場とは真反対にある、マンタと泳げることが売りのプライベートビーチへ入場料を払って入るか、それとも船着き場から歩ける距離にある公共のビーチ...