歩いたところ

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神に何語で祈ろうか

「神様に何語で祈ったらいいんだろう。英語かフランス語の方がいい?アラビア語でもいいのかな?」そんな質問を真面目な顔でされたのは生まれて初めてであった。思わず私は大爆笑。お腹を抱えて、息が苦しくなるくらいに笑ったのは、かなり久しぶりだった。そ...
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エジプトで、いただきます

「エジプト」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?ツタンカーメン、ピラミッド、スフィンクス、ナイルの賜物?では、「エジプト料理」は?なぜだか、日本では、あまり馴染みがない。おいしいものが山ほどあるにもかかわらず。今日は、そんな、エジプト料理の...
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ベルガモ・マラソン

「ドスン」と、鈍い音を立てて、私の50Lのバックパックはツルツルの床に着地した。「すぐ戻ってきますから!」と言って走り去る私の後ろで、「僕をそんなに信頼してくれるの!」と、私に向かって大きい声を出しているのは、制服を綺麗に着こなすイタリア人...
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「ねぇ、ガラパゴス行かない?」

新しい街に行くごとに、SNSに写真を投稿しながら、メキシコ、キューバ、グアテマラへと1人気ままに南下していると、年明けになって突然、投稿を見た久しぶりの友達からメッセージが来た。スイスの高校留学中、山の中での林業ボランティアをしたのとき、1...
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チムジルバンで世界旅行

3月も最終週。年度終わりということもあり、仕事のプロジェクトメンバーとの打ち上げディナーと夜桜見物をしたその足で、赤坂見附に向かう。窓拭き修行をしていた当時、家から1時間ちょっとかけて東京駅の会社へ通っていた。しかし、窓拭きは現場によってそ...
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ピレネー山脈の暮らし

人口5人。街まで、バスで45分。フランスの国境は徒歩10分。オックスフォードで修士号を取得しながら、ピレネー山脈の山の中、スペインとフランスの国境のところに位置する小さな村に2ヶ月ほど、暮らした。村というよりは、スキー場と言ったほうが正しい...
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メキシコ嫁入り修行

船旅で立ち寄った中南米を、またぜひ訪れたいと思い立ったのは、せっかく身に付けたスペイン語を使ってもっと多くの人とコミュニケーションをとってみたいと言う気持ちがあったからだ。バルセロナの留学中に仲良くなった友達のメキシコのファン・カルロスやグ...
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アラブな借り暮らし事件簿

歩くのが大好きな私は、ロンドンに暮らしていたときよくオックスフォード通りを、ホルボルンからソーホーを抜けてハイドパークまで歩いた。東京に例えるなら、恵比寿から渋谷を経由して代々木公園に歩くのと距離的にも、街並み的にも、そんなに遠くない。この...
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スイスでコロナでノリウッド

時間がたっぷりある今、わたしは基本的に急ぐ理由がない。去年の暮にスイス旅行に行ったときも、たっぷり1か月滞在する予定で往復の飛行機を予約し、ジュネーブにある仲良しの友達のアパートに借りぐらしをした。ところがスイスに着いて3日目、旅行者の義務...
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マダガスカルと私

忘れもしない、小学6年生の総合科の授業。世界どこかの国を1つ選んで、模造紙にその国の情報をまとめて発表するという課題が出た。「アメリカ」「フランス」「中国」「イタリア」「韓国」。いろいろな国が並ぶ中、私が選んだ国は「マダガスカル」。「マダガ...